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これがいわゆる『カルチャーショック』?!~アメリカの雇用契約事情~

先日、立て続けに山火事が起きてニュースになっていましたね。

私が研修でカリフォルニアに行ったときは、ちょうど向こうではwildfireのシーズンで、ニュースではずっと火事の話題を扱っていました。

すぐ近くで火事が起こっているというわけではないのですが、火事の規模自体がものすごく大きいので、私が勤務していたエリアまでも空全体がうっすらと濁っていて、周りの人たちは「今日はsmokyだねー」なんて普通に話していて。

向こうでの滞在の最終日がオフだったので、はじめて一人で出かけてレストランで食事をしていたら、スマホから突然、緊急地震速報と同じアラームがけたたましく鳴って、近くで火災が起きたという警報でした。

でも周りは割と平然としていて。

カリフォルニアでのwildfireは日本での地震と同じような、すごく身近にある災害なのかな・・・という感じがしました。

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ところで日本とカリフォルニアの比較といえば、少し前に「これがいわゆる『カルチャーショック』というやつか?!」と思うような出来事がありました。

私の現在の仕事は、とあるIT企業で社員に福利厚生の一環として料理教室を提供するというのが業務で、単に娯楽というより、社員の食育を担い、より地球環境に配慮した食の選択ができるように、そして自分の健康を自分で維持できるように、「料理」という体験を通して社員をサポートするという、教育的な哲学をもったプログラムの日本サイト責任者を務めています。

このプログラムは、本社のあるカリフォルニアから始まった取り組みで、グローバルでプログラムをリードしていくれていた上司もカリフォルニア州のサニーベールというところにいました。

とてもバイタリティ溢れる明るい女性の方で、私は彼女が持つ陽気さが本当に大好きでした。

その人がいるだけで、その場が明るくなる、言葉どおり太陽のような人だったのです。

その人がリードしてくれるから、ちょっと無理めなタイトスケジュールでもなんとかついて行っていたような部分もありました。

ところが昨年12月中旬、突然のミーティングが入り、なんの件だろう?と参加したら、「明日が私の最後の日になります」と報告を受けました。

年末だったこともあり、みんなクリスマスちょっと前から休暇に入っていくのが通常なので、私はてっきり「予定より早く仕事納めにして休暇に入ることにした」という意味なのかな?と思って笑顔で聞いていたら、それが退社することを言っているのだとわかって本当にびっくりしました。

本人の意思による退職ではないとのことで、しかも本当に突然決まったことのようでした。

え?そんなのってアリなの?!!!と私はとにかく戸惑ってしまって。

日本だったら、社員を辞めさせるにもそれなりの理由や段取りが必要ですよね。

いきなり「明日から来なくていいです」なんて、懲戒解雇にでもならない限り、労働基準法や労働契約法に違反してしまいます。

その女性が懲戒解雇に該当するようなことをしているなんてあり得なかったので、いったいどうしてそんな突然の解雇がまかり通るんだ???と疑問に思い、調べてみました。

すると、こんなサイトを見つけたのです。

要約すると

州や業種によって違いはあるが、カリフォルニア州内のIT系企業では突然の解雇は日常茶飯事で、合法である。

アメリカの経営哲学では前任者から後任者へのいわゆる「引き継ぎ」というものは、悪しきものとして認識されている。


というお話。

え?なんで?どうしてそうなるの?という方は、ぜひリンク先のサイトを読んでみてください。

なかなか面白いですよ

でも、突然の解雇が法的に許容されていることも、引き継ぎがまったくなされないことも、どちらも私にとってはなかなかの衝撃でした。

そんな「いつ辞めさせられるか分からない」環境で、会社との信頼関係って築けるんだろうか・・・と思ったり。

私自身、自分のやっていることへの責任感や使命感みたいなものが仕事における主なモチベーションであって、会社への忠誠心って正直にいえばまったくないのですが(と断言するのもどうかとは思いますが)、多少上司と意見が合わなくとも、会社の方針に異を唱えようとも、そうそう簡単に首を切ったりはしないだろうという意味での信頼はしています(笑)

「いつでも切られるかもしれない」という環境で仕事するって、どういう感じなんだろう。

そして、それを受け入れる本人も同僚たちも、みんなもっとずっとドライなのかなー・・・なんて考えたり。

もとからそういう環境で育てば、それが当たり前に受け入れられるのだろうな、と頭では理解できても、いざ自分がそういう環境で働けるかというと、ちょっとなー・・・と思ってしまいます。

また、経営哲学上「引き継ぎは悪しきもの」と考えられているという話がアメリカ社会一般的に事実なのかどうかは分かりませんが、実際職務上なんの支障も来していないかというと、ぶっちゃけ支障ありまくりです(笑)

今回、私が関わるプログラムのチーム内で起こった出来事も、当該女性が解雇となり、暫定的に彼女の上司が彼女の代わりにプログラムをリードしてくれてはいますが、勝手が分からずいろんな計画が止まってしまっています。

今回の件だけではもちろん日本の習慣とアメリカの習慣、どちらが良いとか悪いとかは言えないですが、少なくとも今経験中の一連の出来事に関しては、「引き継ぎがないとやっぱり困るよね」としか思えない状況で・・・

でもまあ、そういうことも含めて、今の職に就いていなければこういった日本とアメリカの違いなど知る由もなかったことなので、面白いっちゃあ面白いなぁ、なんて呑気に感じている部分もあります。

ちなみに、その会社を去った彼女とは、メールで楽しくやりとりを続けさせていただいています。

仕事上の立場を取り払った、フラットな関係の友人を得られたという意味では、とても貴重なことでもあるのかもしれません。

なにより、彼女の人柄なら、必ずまた明るい道が拓けるだろうと確信できるので、安心して交流を続けていける気がします。

彼女の新たな人生が幸多き日々でありますように

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