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湘南・鎌倉 〜食べ歩き&雑貨店めぐり〜

少し前のお話になりますが、昨年、湘南・鎌倉エリアを食べ歩く一人旅に出ました。

仕事柄、休みが不規則なので、あまり計画的な休暇はとれないのですが、このときはたまたま、まとまったお休みができたのでした。

といっても休暇はすぐそこにせまっていて、誰かと旅行の計画を立てて・・・なんて時間もありません。

とりあえずホテルだけとって、食べ歩きの旅にでも行こう!と思いつきで始まった一人旅でした。



実は寝台列車に憧れがありまして、サンライズ出雲に乗っちゃおうかな♪なんてことも考えましたが、いかんせん寝台列車に乗った経験もなく・・・。

そもそもチケットはどうやってとるの?

すぐにパパっと買えるものなの?

列車の設備はどんな感じなの?

よく分からないことだらけだったので、今回は見送ることに

それほど遠くもなく、多少の土地勘もあり、大好きなエリアでもある、湘南・鎌倉を目的地に決めました。



まずはホテルの予約。

今回は宿を楽しんで・・・というより、とにかく食べ歩きたかったので、宿泊費は最小限に。

鎌倉ど真ん中ではなく、交通の便はいいけれど比較的宿泊費が安い藤沢エリアに決定。

清潔感は大事なので、オープンしたてのビジネスホテルを予約。



次は身支度。

とりあえず洋服などは最小限にして、パソコン・カメラ・スマホと充電器。そしてお財布があればなんとかなる。



そして移動。

電車でホテルに向かう間に「どんなところに行こうかな〜」と考えるだけでワクワク。

ホテルにチェックインしたら、まずはベッドの上で行きたいお店をピックアップ。

大体がレストランですが、雑貨も好きなので、紙雑貨・文房具関係を中心にいくつかリストアップし・・・。

そのリストを見ながら絶対に外せないお店を厳選し、電話して予約をとる。

その外せないお店を中心に、近くのエリアで行きたいお店を絞ってさらに電話して予約をとる。

こんな感じで、ホテルの中で4日間の食べ歩き(&雑貨店めぐり)計画を立てたのでした。



最初の食事は、ホテルの徒歩圏内にあったSerafinoでした。

スマホの地図アプリを見ながら、歩いて向かいます。

私自身はアウトドア系ではないのですが、街を歩くことは大好きです。

特に、知らない街を歩きながら、素敵なお店を探して歩くことは、ちょっとした宝探しのようで、いろんなお店をふらりとのぞいては、あっという間に時間が過ぎてゆきます。

そうして藤沢の街をぶらぶら歩きながらたどり着いたSerafino。

お店の方はとても気さくに話しかけてくださり、おすすめを教えていただきながら、黒板のメニューからオーダー。

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イサキとスズキのマリネ
単に2種の魚のマリネかと思ったら、それぞれマリナードの味が違っていて、菜の花と山葵のソースや、魚の下に隠れた根菜のマリネなど、風味や食感にひと工夫があって嬉しかったです。

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鶏レバーのクロスティーニ トスカーナ風
よくあるバゲットにレバーペーストを乗せたタイプを想像していたら、ナイフとフォークでいただく立派な一品として提供されて、これまたささやかなアレンジが嬉しいです。

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空豆とパンチェッタのルスティチ フィレンツェ風
王道の組み合わせで、不味いわけがありません

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若鶏の柑橘香るインボルティーニ
普段レストランで鶏肉料理を注文することはほとんどないのですが、店員さんのおすすめだったのでオーダー。
ピンク色に仕上がった鶏肉の火通しもちょうどよく、柑橘の皮が入ったファルス(肉の中の詰め物)は爽やかな香りで、旨味の凝縮されたソースとともに美味しくいただきました。

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カッサータ
最後は、チョコやキャラメリゼされたナッツなどが程よく入ったカッサータ。
実は数あるイタリアンデザートの中でも大好きなドルチェのひとつ。

どのお皿も美味しかったし、カッサータがメニューにあったことで、「このお店とは相性がいいな」と感じ、大満足のお食事となりました。
今回の旅の中で、たくさんの素晴らしいお店でお食事させていただきましたが、Serafinoは特におすすめのレストランのひとつです。



翌日は、鎌倉エリアに向かい、カフェで朝食をとり、鎌倉駅周辺の雑貨店をぶらぶら。

ランチタイムは、予約をとっていた鵠沼海岸の佛蘭西料理 名古屋へ移動。

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店内はしっかりとクロスのひかれたテーブルセッティングでクラシカルな内装。
雰囲気的におひとりさまにはちょっとハードルが高いのですが、そこはもう割り切って食事を楽しみます(笑)

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トマトのムース
アミューズのムースはトマトの甘さと酸味がちょうどよく、旨味が凝縮されており、プチプチとした種の食感も面白い。
スタートから美味しかったので、その後の料理に期待を膨らませました。

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穴子と茄子
前菜の穴子は、身はふっくら、皮はとても芳ばしく調理されており、個性が強すぎて少々使いづらい豆苗もバランスよく取り入れられていました。

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とうもろこしの冷製スープ
器の下は焼いたとうもろこしの皮で演出されており、トッピングのソルベがよいアクセントとなっています。

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鱸のポワレ

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藤沢産地野菜の盛り合わせ

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仔牛とリードヴォ
仔牛のロゼ色の火通しが絶妙。写真を見返してもいかにも美味しそうです(笑)
また、こちらの肉料理には別皿で葉野菜のサラダが提供されました。
確かに仔牛とリードヴォでは口の中が少し油っこくなりますので、口直し的にフレッシュな野菜が欲しくなります。
だからといってせっかくシンプルモダンに盛り付けられた肉料理の皿に葉野菜のサラダが乗ると途端にダサくなるので、別皿での提供はよい出し方だな、と料理人目線で考えたり・・・。

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ルバーブのパイ
デザートはルバーブとクレーム・パティシエールのパイ。
甘い物大好きな私には少し控えめなサイズでしたが、なかなかボリュームのあるコースですので、一般的にはちょうどよい大きさだと思います(笑)

今回いただいたのは、5,500円のBコースランチでしたが、コース料理を通していただいてみて、かなり食いしん坊な私にも結構食べごたえがありました。
少食な方はもちろん、女性は4,000円のAコースで十分かもしれません。
といいつつ、料理はクオリティが高く、7,000円のスペシャルランチコースやディナーも食べてみたいな、と思える内容でした。
最後はサーヴィスのお兄さんと観光のお話などを楽しみ、お店をあとにしました。



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江ノ島あたりを歩いていたときの一枚。

本当に食べてばかりの一人旅でしたので、風景写真はこの一枚しか残っていませんでした



翌日は、BRUNCH KITCHENで朝食。

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ブリオッシュフレンチトーストブランチ
数種類のメニューの中から好きな料理を選ぶことができ、ブリオッシュをフレンチトーストにしたものが2枚つきます。
私は「サーモンのタルタルとアボカドとポーチドエッグ ディルソース」を選びました。
特筆すべきような味ではありませんが、嫌いな人はあまりいないだろうという万人受けの一品に仕上がっています。
いい意味で少し意外だったのは、ブリオッシュフレンチトースト(右端に写っているものです。)。
失礼ながら、セットメニューだし味にはそれほど期待していなかったのですが、思っていたよりずっとよかったです。
食事と一緒に提供されているものなので、ものすごく甘いわけではありませんが、優しい甘みがあってトッピングなどなくてもこれだけで十分美味しくいただけます。
ブリオッシュというリッチなパンを使っているのもよいですし、漬け込みすぎてフニャフニャするわけでもなく、程よい食感があって、なかなかよい朝食メニューだなと感心しました。

ブランチというとbillsが圧倒的に知名度がありますが、こちらのお店もなかなか。
予約できるというのも利点だと思いますので、鎌倉周辺で朝食を食べたいときにはおすすめです。



ランチは、二度目の訪問となるRestaurant Michel Nakajimaへ。

移転前に一度お伺いしたことがあったのですが、今回新しいお店に足を踏み入れるまでは、そのことに気づいていませんでした。

席について、食事をオーダーし、マダムがサーヴィスをし始めてくださったときに、ふと「あれ?もしかしてこのお店、来たことがあるかも・・・」と突然気づいたのでした。

当時のお店と場所は近いですが、内装は全然違いますし、自分でもどうして思い出したのか不思議ですが・・・。

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クロダイ ガスパチョ マスカルポーネ
アミューズのガスパチョは、マスカルポーネのムースが敷かれていて、クロダイが浮実として乗っています。
乳製品や魚介が入っていることで、ただの冷製スープよりも満足感があります。

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大山鶏 アーティチョーク 2種のアメリカン
冷前菜の大山鶏のパテとアメリケーヌムースの盛り合わせにはアーティチョークとアメリカンチェリーが添えられています。
アメリカンチェリーのフルーティーさがパテとよく合い、その上チェリーがヴィネグレット(ドレッシング)で和えられていることでより前菜の要素として溶け込むようになっていて、細やかな仕事だなと思います。

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花ズッキーニ 帆立 とうもろこし
温前菜の花ズッキーニには帆立のムースがたっぷりと詰まっています。
ムースは帆立のうまみがしっかりしていて、食感はふわふわ。
甘みのあるとうもろこしのソースや付け合わせもよく合っています。

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うすい豆 釜揚げしらす 豆乳

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鮮魚のポワレ
チョリソーが入ったソースが使われていました。
魚介の出汁に肉の旨味が加わって、こちらも美味しくいただきました。

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メロン グランマルニエ 濃縮ミルク
最後はメロン、グランマルニエのジュレ、ミルクのソルベで構成されたデザート。

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お茶菓子のマカロン

接客も丁寧ですし、3,800円でこれだけのコースをいただけるのはとても良心的です。
ただ、クレジット会計に関しては、手数料が発生するのはどうなのかな、と思います(本来はお店側が負担するものだと思いますので。)。
気になる点はありますが、総合的にはとてもよいお店で、コース内容も非常に満足度が高いですし、「ちょっと美味しいものを食べたいな」というときにちょうどよい価格帯で、人気店なのもうなずけます。
また機会がありましたら寄らせていただきたいと思います。



ランチのあとは、雑貨店をぶらぶら。

特に気に入ったのは、鎌倉・文具と雑貨の店 コトリ

とても小さなお店ですが、取り扱っている文具や雑貨のラインナップが個性的で、オリジナル文具もあります。

私が購入したのはこちら。
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すべてコトリさんのオリジナル文具。

切手もポストカードも可愛いですが、特に気に入ったのはミニ原稿用紙のレターセット。

さっそくミルクホールでペンフレンドさんへお便りを書くことに。

文通は10年以上続けている大切な趣味のひとつで、旅行に出るときは、必ずペンフレンドさんからのお便りを持っていき、旅先でお返事を書いて送ることにしています。
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レトロな店内で、ゆっくりとお便りを綴りました。



夜は、由比ヶ浜の方に移動し、スペイン料理のお店Arashida へ。

こちらは、ディナーフルコース9皿を6,000円で提供するという素晴らしい心意気のお店。

たくさん歩いて、しっかりお腹を空かせて向かいました。

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アミューズ:白ネギのクリームとペドロヒメネスのゼリー

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冷前菜1:パルミジャーノをかけた真アジのマリネ ガスパチョのソースで

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温前菜1:カメノテのフラン

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冷前菜2:ズワイ蟹の入ったオマールコンソメのゼリー トマトクリームのソース

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温前菜2:鰹と茄子 ビナグレットソース

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米料理:ヤリイカ

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魚料理:穴子の軽いスモーク フレッシュオリーブとトマトのソース

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肉料理:大山鶏のピトウ風

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デザート:アロスコンレーチェ&デザートワイン

料理は魚介が中心でしたが、冷前菜と温前菜を交互に繰り返して出す構成や、テクスチャー・味・香りに変化があるおかげで、「魚介ばっかり」と感じることはまったくなく、最後まで楽しめました。
珍しい食材というとカメノテくらいで、あとはオーソドックスな食材を使用していましたが、奇をてらうことなく美味しく食べやすいように仕上げられている一方で、パンにつけるバターに燻製の香りを纏わせるなどの細かい工夫もあり、好感が持てます。
そしてデザートには珈琲か紅茶・・・ではなく、珈琲かデザートワインを選べるというのも嬉しいですね。
もちろんデザートワインをいただきました。

「ものすごく高い調理技術を駆使している」または「とても繊細で華やかなお皿に仕上げている」という料理ではありませんが、値段・品数・オーソドックスに美味しい料理・・・というバランスのよさが使いやすくて満足度の高いお店だと思います。
機会があればまた訪問したいです。



最終日のランチは、ホテルから歩いて30分くらいの蕎麦ひら井へ。

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鴨ロース
鴨肉好きとしては、まず鴨ロースを注文。
ピンク色の断面からすでに絶妙の火通しで美味しそう。
実際、しっとりしていて、出汁や薬味もよく合っていて、ペロッと食べてしまいました。

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天盛りそば
蕎麦も大変香りよく、天ぷらも衣が立っていてサクサク。

どれもクオリティが高く、手軽に美味しいものが食べられたな、という満足感が残りました。
近くにこんなお蕎麦屋さんがあったらいいのになぁと思えるお店です。



美味しい蕎麦ランチをいただきてホテルに戻り、チェックアウトをして帰路につきました。

書き起こすと本当に食べてばかりでびっくりですが、実際は今回ブログにアップした以上に食べています(笑)

このブログは、決して飲食店の批評サイトではありません。

あくまで、料理人としての日々を綴るために始めたブログです。

飲食業界の人間として、飲食店を経営することの大変さ、難しさは嫌というほど知っているので、批判よりも「このお店は本当によかったなぁ。みんなにも行ってみて欲しいなぁ。」と思えるお店をご紹介したい。

そんな思いから、おすすめのお店だけを書かせていただきました。

湘南・鎌倉にお出かけになる方がいらっしゃれば、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
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