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祖母の故郷をたずねて ~新たなる挑戦へ~

先月、少し長めのお休みをいただき、遺品整理のために、福島の祖母の家に向かいました。

祖母はものすごく物持ちのいい人で、良くも悪くもあらゆるものが大切に残されていました。

とっくに忘れていた、幼い頃に遊んだおもちゃ、祖母に宛てた手紙・・・

祖母との思い出がすべて愛おしく思える今の心境で、祖母が残したものを処分するのはとても切ない作業です。

とはいえ、すべてのものをとっておく訳にはいかないので、生前の祖母の生活に思いを馳せながら、祖母の残したものにお別れをしました。



それでも、愛着があってどうしてもとっておきたいものは、いくつか引き取ってきました。

そのひとつが、この置物。

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ずっと祖母の家に飾ってあったもので、レトロな雰囲気と優しい表情が大好きでした。

今は、祖母の写真の隣に飾っています。



せっかく福島まで行ったので、遺品整理の合間にしっかりお食事も楽しみました。

祖母の家からそれほど遠くないところにある白河市公設地方卸売市場に併設された市場食堂まぐろ屋

今まで何度も祖母の家を訪れていながら、こちらに伺ったことはありませんでした。

せっかくだからと母とふたりで歩いて行ってみることに。

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私はネギトロいくら丼にオプションで雲丹トッピングを追加したのですが、いくらと雲丹の下にもびっしりネギトロが敷き詰められているんですよ!

ボリュームたっぷりで美味しかった~もう最高でした

ちなみに母が頼んだのは穴子丼。

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丼からはみ出している穴子丼を食べてみたかったそうです(笑)

少し味見させてもらいましたが、こちらも穴子がふっくらとしていて美味しかったです



福島での滞在中、一日はカフェ巡りに出かけました。

まずは、朝から営業しているさとう珈琲本店へ。

古民家風の立派なお屋敷の中は、とても綺麗にリフォームされていて、広々としています。

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いただいたのはタピオカ入りのマンゴースムージー。

こちらでペンフレンドさんにお便りを書いて、お店をあとにしました。



続いて、人気店CafeBlanc.へ。

午前中に到着したにもかかわらず、いくつか売り切れのケーキもありました。

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店内はデコラティブで可愛らしい雰囲気。

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ケーキの盛り合わせプレートも美味しかったです。



最後は、新白河駅の近くで以前も伺ったことのあるsawa cafeへ。

こぢんまりとしていて温もりのある雰囲気のお店です。

ここのスコーンは、外はサクッと、中はふんわりしていて、とっても美味しいんですよね。

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こんな感じで、カフェ巡りの一日を終えました。

ちなみに、こちらには掲載していませんが、カフェとカフェの間にビストロのランチもいただいています(笑)

我ながら、なんてタフな胃袋なんだ・・・。



最終日にもう一度海鮮丼を食べに行って、福島から自宅に戻りました。

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最後は中落ち丼。もちろん雲丹トッピング



実は、この福島での滞在中、遺品整理の合間にひたすらやっていたことがありました。

それは、英語の勉強。

今の仕事を始めて5年が経ち、たくさんの貴重な経験をさせていただきました。

小さな会社ということもあって、調理学校を出たばかりの私に普通だったらまだ任せてもらえないようなことも含めて、多くのことを経験することができました。

ただ、3~5年で修行の場を移してステップアップしていくことが多い飲食業界の中で、私もそろそろ次のステップに進むべきなのではないか、という思いと、慣れ親しんだ環境の居心地の良さとの狭間で、昨年あたりから今後のことを考える時間が徐々に増えてきていました。

結論を先送りにする日々の中、祖母が亡くなり、改めてこれからの人生をどう過ごしていくべきか考えました。

そして、祖母が注いでくれた愛情に恥じない人生を送るためには、やっぱり新しいことに挑戦すべきなんじゃないか、と思えたのです。

独立も含めて新たな働き方を模索し始めたとき、ちょうどとある求人を見つけました。

そこは、求人企業が非公開で、仕事内容も「外資系IT企業のキッチンスタジオで社員のチームビルディングのための料理教室を統括管理するティーチングシェフの募集」という程度しか記載されておらず、どんな仕事なのか今ひとつイメージが湧きませんでした。

ただ、要件に「西洋料理・日本料理全般を教えられる人」「英会話必須」と記載があり、ここに強く惹かれました。

私が調理学校を卒業した際、就職先として選んだ今の職場は、フランス料理をメインとした西洋料理専門の会社でしたが、辻調時代は日本料理もひととおり学び、日本料理の奥深さがとても印象深く記憶に残っていたので、このまま料理人としての日本料理の知識や経験が止まってしまうのはもったいないな・・・と思っていたのです。

また、とんとご無沙汰の英語も、強制的に学ばなければならない機会でもないとこのまま大した語学力を身につけることもなく過ごしていくんだろうな・・・と思っていましたが、仕事で英語を使うとなれば、スキルアップとしてまたとない機会なのではないかと思いました。

正直、英会話必須といっても、ときどき外国人の方が参加されたときに最低限の対応ができればいいんだろう、という程度に考えていたこともあり、思い切ってその求人に応募してみたところ、社内公用語が英語という、予想以上にガッツリ外資系(?)の会社での仕事だということが分かりました。

その段階で「あれ?思っていたよりおおごとかも・・・?」と思いましたが、とりあえず応募意思をお伝えしたところ、最初の面接から英語だと言われて、絶望的な気持ちになりました(笑)

実際、面接では全くうまく対応できずにかなり落ち込みましたが、なぜかとんとん拍子に最終面接まで進み、無事に内定をいただくことができました。

謙遜ではなく、本音で採用まで漕ぎ着けるのは難しいだろうと思っていたので、本当に驚きました。

内定をいただくまでには書類選考、一次面接(英語)、課題に沿ったレシピの提出(英語)、料理教室のデモンストレーション(英語)、最終面接(英語)・・・という多くのハードルがありました。

この長い就職試験の間、「もうダメかも・・・」と何度も思いながら、なんとなく心の拠り所にしてきたことは、ただひとつ。

「おばあちゃんが見守ってくれているはずだから、何とかしてくれるんじゃないかな」という淡い期待でした(笑)

私は信仰心の欠片もないのですが、なぜか、祖母が見守ってくれているだろうということは自然と信じられました。

おそらく、今も存命であればそんな不思議な力なんて信じようもなかったと思いますが、亡くなった直後ということもあり、なんだか私のために不思議な力を使ってくれるような気がしたのです。

まぁ、藁にもすがる思いとはこのことです・・・(笑)

本気で信じていたのかといわれれば、自分でもよく分かりませんが、実際に訪れた結果は幸運としかいいようがなく、不思議な力の存在はともかく、祖母の存在が心の支えになったことは間違いありません。

亡くなってもなお、祖母の揺るぎない愛情に見守られている気がするのです。

正直にいえば、いただいた職務を全うするには、今の私の英語スキルでは不十分だと痛感しているので、これから本気で頑張らないといけないな、と大きなプレッシャーも感じています。

もちろん今現在も、ひたすら英語の勉強を続けていますが、10月から始まる新しい環境で、自分にどれだけのことができるのか、まったく想像がつきません。

不安でいっぱいの新生活・・・。

でもきっと、祖母が何とかしてくれるはず・・・と微妙に他力本願な心境で(笑)、精一杯頑張っていきたいと思います。



この5年間の出会いと経験に感謝しつつ、新たなる挑戦の場へと踏み出します。

これからも温かく見守っていただければ嬉しいです。




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